こんにちは。ソフィー学習塾の北岡です。
ソフィーでは、自分の才能を伸ばし切れずモヤモヤしている子を集中状態に持っていったり、有り余ったエネルギーを使えるように持っていくアプローチも得意です。そのため「学業はそこそこ順調だけど、なんか悩ましい状態が続く…」という子が入塾後、イキイキした状態になっていきます。今回は、そんな優秀な子を伸ばすには、というお話です。
優秀な子を伸ばす秘訣は「没頭」と「試行錯誤」
優秀な子を伸ばすには、「没頭」と「試行錯誤」の2つを意識したアプローチが有効です。そして、この2つを習慣にしてしまえば、周囲の期待以上の結果、予想を超える成長が待っています。
学業はそこそこ順調だけど、なんかモヤモヤしたり、体調が安定しなかったり、言葉にならない不安や不満がある場合は、エネルギーが有り余っている場合があります。
「私はまだまだこんなもんじゃない!」「私ならもっとできるのに!」と言葉になっていなくとも、無意識で思っている場合があります。そういった時、その表面には出てきていない「秘めた自信」をいかにうまく活用するためのキーが「没頭」と「試行錯誤」です。
没頭、フロー、ゾーンが大切な理由
まず「没頭」は、「フロー状態」、「ゾーンに入っている」、「無我の境地」や「極限の集中状態」と言ってもいいでしょう。
この没頭状態の体感としては「自分が自分である感覚もなく、時間概念が歪む」、言い換えれば「行為自体に集中し、あっという間に時が過ぎ去る」ことや「自分の体とそれ以外の境目がなく一体化し、時が止まった感覚がある」などです。
なぜこの没頭すること(フロー感覚)が大切かというと、自己肯定感・自己効力感を高めたり、内発動機づけや幸福感への効果が高く結果的にハイパフォーマンスを生むとされているからです。
ソフィーではこの没頭状態をいかに体験させるか、ということを大切な指針のひとつにしています。入塾して間もない生徒が「もう2時間か、あっという間」と言ったり、保護者から「塾だととても集中できるようです」という声を頂いたりします。こういった環境や状態をいかに提供するかが私たちの価値のひとつでもあり、提供する精度を上げていくことがスタッフの課題でもあります。
試行錯誤が大切な理由
次に試行錯誤についてです。行動し続け成長し続ける人は一言で言えば「正解を自ら作り出す人」です。「外部に正解を探す人」ではありません。これは問題集の問題を解く場合の話ではありません。たとえば、ライフスタイルや勉強法、テストの解き方などです。
成績が上がる人は、自ら仮説を立て、検証し、改善し、自分だけの正解を作っていきます。もちろんスタッフに相談したり参考になる情報を調べたりしますが、最終的に「試行錯誤して自分らしい方法をブラッシュアップし続ける」人が最も伸びます。これができるようになったら、一生困らない、と言っても過言ではありません。
指導者の言うことを聞いて言う通りにやり、到達できるレベルは、その指導者の「予想の範疇以下」でしかありえません。指導者の予想の範疇での最高レベルに達したあと、それよりもずば抜けて上に伸びるには、より高いレベルの指導者につくか「没頭状態」+「試行錯誤」により、自分なりの成長をし続けることが有効だと考えています。
そして、実際、人を伸ばすことに長けている指導者を見つけるにも、「没頭状態」+「試行錯誤」を経験している方が有利です。本当に優秀な指導者であれば、「没頭」し、「試行錯誤」できることが人の成長にとって大切だとわかっているはずだからです。そのため、「没頭状態」+「試行錯誤」が習慣となっている子は、優秀な指導者に見出されやすい人間にもなります。
優秀な子は、自らが納得しているやり方を持っている
先に書いた「試行錯誤」に通じますが、実際、ソフィーにいる生徒のなかでも、特に際立って良い成績を上げる生徒は、「全員がそれぞれの勉強法」を持っています。
巷にあふれている数ある勉強法をそのまま実行している生徒はいません。スタッフから見ても、一見、「非効率」な方法でやっている生徒ほど際立って成績を伸ばしていたりします。
とくに異常なほど成績を上げている生徒たちに「どうしてそのやり方なの?」と勉強法を聞くことがあります。そうすると、生徒たちは「色々試してたどり着いたこと」や「その勉強法を採用している理由」を説明してくれます。
そして、驚くことに、2020年3月の入試で最も難しい大学を合格し、課外活動にも積極的だった生徒は、3年間を通し成績の伸びが安定し、基礎力の強さから合格に至りましたが、
一般論からすると、最も「非効率」な勉強法と最も「セオリーから外れた受験計画」でした。
私は、能動的に試行錯誤してたどり着いた自分オリジナルの勉強法が最も成績を上げることを再度確信しました。物事の習得には「守・破・離」が大切と言われますし、私もそう思っています。しかし、「守…型をその通りに練習すること」ができたあとは、より自分自身の適性に合わせ、飛躍的に伸ばすための「破」と「離」に移行していくことが大切です。
「没頭」と「試行錯誤」を習慣化するために大人ができること
子どもが可愛くて、心配であるために、色々と世話を焼いたり正解を教えてあげたくなるのが、周りの大人の性(さが)というものかもしれません。
しかし、人は予想通りに育つものでもありませんし、予想を超えて大きく育つこともあります。大人が「正解」だと思っていたことが「不正解」にもなり、「別の正解」がいくつもあふれる世の中です。
そんななかでも、子どもの才能を伸ばし続けるために「没頭」と「試行錯誤」を練習できる環境と時間を与えることが、大人が子どもに対してできる最も価値あることだと思っています。
以下の3つを念頭に置くこと自体が、「没頭」と「試行錯誤」を習慣化するために子どもにしてあげられることです。
- 教育とは育つのを待つこと。
- 集中しているときに邪魔しない
- 絶対的に正しい「やり方」は存在しない
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