【優秀な子には優秀だからこその悩みがある】

この記事で言う優秀とは

この記事で言う「優秀」とは、学業成績が優れている、というだけではありません。

人望・人気があって友達も多く、学校の色んな仕事、たとえば行事や部活・委員会のまとめ役・補佐役をやったり、仕事をやる人が決まらないときは率先して「私がやります」と言える子、先生にお願いされる子。

学校だけでなく、民間の団体で活躍する子や、習い事で小学生達の指導を一任される高校生。

部活や作文コンテスト、ディベートなど多岐にわたって優秀賞をとっていた高校生、全国で表彰される自由研究をした中学生。 

そんな、人としての人格が優秀であったり、自らの意思で課外活動ができるような子を「優秀」としています。

そして、そんな優秀な生徒がソフィーには不思議と多く集まります。 これは、優秀な子には優秀だからこその悩みがあって、それに気づき、やわらげることができる空間だからだと思っています。

優秀な子の悩みに大人が気づかないのはなぜか

優秀な子は、勉強も人間関係もうまくいっているように見えるからこそ「優秀な子特有の悩み」に共感してもらったり気づいてもらえる機会がほとんどありません。

伝えたとしても、わかってもらえることが難しいと思ったら、伝える回数が少なくなってきます。

言い方が、少し雑ですが、賢いからこそ、話・心が通じる相手が見つかりにくい、ということです。

そういった賢い子は、悩んでいても、周りを心配させないように明るく振る舞うことができますし、ユーモアがあったり、愚痴も少なく、自分なりに解決策を見つけられます。

しかし、わかってくれる人がいるともっと能力が発揮できることがあります。

共感してもらえなかったとしても、今の自分の学年、置かれている環境では得られない視点を得ることができたら、心が楽になることがあります。

たとえば、小中高生がひとつの空間にいるソフィーだと中学生が高校生や大学生の視点を得て楽になることもあれば、高校生が小学生の視点を得て楽になることもあります。

優秀な子は、優秀な子なりに抱えているものが沢山あります。 あくまで一例ですが、

  • 学校の色々な仕事をそつなくこなしたり、任されたりする
  • 先生から信頼されている
  • 自分の考えがはっきりしている
  • 自分の困り事より、友達の困り事を解決したい気持ちが強い

こういった特徴がある子は、外に出さないだけで、内には想像を越えるとても大人びた思考を持ち、社会のために力を発揮したい・自分ならできる、と思っています。

しかし、周りの「自分のことだけ心配しなさい」という考え、「受験は競争で蹴落とすもの」という考え、そして「自分のことだけ心配している人」などの影響を受けてしまったとき、 「私は、自分ひとりだけでなく、多くの人のために能力を発揮できるのに!」と、自分の中にあるエネルギーを発散できず、逆に鬱々としてしまったりストレスを過剰に貯めてしまいます。

ですから、周囲を見ることのできる優秀で優しい子には、

その子の有り余るエネルギーを、周りの人のため、社会のために使うことを許してあげてほしいんです。
もしくは、置かれている環境や年齢の違う人と触れ合える機会を許してあげてほしいんです。
今は習い事以外の交流コミュニティなども沢山あります。
そうすることで、今まで以上に、能力を発揮でき、結果的にその子自身の能力自体も上げることができるようになります。

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