遊びは学びで学びは遊び

こんにちは。ソフィー学習塾の北岡です。ソフィーでは、学びを日常に取り入れることが上手な生徒が多くいます。受験生学年になるより前に学習内容を日常の遊びとして楽しみ、「受験のための勉強」はあくまで受験学年になってから自発的に取り入れることができる生徒が多いからか、大学入試や高校入試でも高い実績を残しています。
今回は、日常を学びに取り入れるヒントとなるような、分かりやすい光景が教室で見られたのでご紹介します。

高校生の遊び…闘茶(とうちゃ)

つい最近、高校生が教室の端で「闘茶」をやっていました。闘茶、という言葉はスタッフ含めほとんどが知らなかったのですが、中世に行われていた、いわゆる利き茶のことで、いろいろな学年の生徒やスタッフ交えて始まりました。テストの範囲に出てきた言葉だそうで、「実際に当時の人の気持ちになってみよう」と始めたようです。

高校生が、コンビニで色々なラベルの緑茶を持ち寄ることから始まりました。「緑茶好き」として自信満々な生徒もいましたが、思った以上に難しく、闘茶をやっていた当時の人たちの味覚の繊細さに感心していました。また、最初は遊び・息抜きで始めていましたが、話題は宇治の地理の話、闘茶の日本文化の話や、世界の中世の話、「茶」をめぐる世界史の話などに深まっていきました。
このように、予期せずして生まれる知の連鎖が、「学びが日常であること」につながっていくのかもしれません。

小中学生の遊び…都道府県すごろく、化学反応・天文学・歴史人物カードゲーム、関数トランプ

塾には、下の写真のような床に開けたスペースやディスカッションルームがあるのですが、小学生は1コマの半分くらいをゲーム性のある学習に使うことが多くあります。こういった経験は、学問の用語になじみのある状態を作り、いざ学校で学ぶときに抵抗なく授業に関心を持てることが増えます。学校や学年を越えて遊べることもあり、今後の時代に必要な「年齢問わず他者と繋がれる能力」が育っていくのではないかと思っています。

1枚目の写真は、日本地図のすごろくです。名産品や工業などの特徴を遊びながら身に付けていくことができます。

 

2枚目の写真は、化学反応のカードゲームです。

今回は、目に見える分かりやすいものを取り上げましたが、日常を学びに結び付けることはあらゆることで出来ます。ちょっと工夫すると、知識を増やしていくことや本を読んだり、議論することが楽しくなっていきます。なにか学習を日常に取り入れることができないか、と考えている方がいらしたら、少しのヒントになれば嬉しいです。