子どもの自信回復法①~元気な顔を見たいだけなのに…~

こんにちは、ソフィー学習塾の北岡です。この記事は、自信が持てなくなってしまったお子さんがいらっしゃる家庭向けに書いています。 私達は、生徒の自信を育むことを得意のひとつとしています。無気力だったり、自己否定による登校拒否から立ち直って前向きになる生徒を何人も見ています。そこで、子どもの自信を育むヒントになることを書いてみます。

家ではとことん甘やかしていい!

結論からいうと、自信がなかったり、無気力だったり、成績が低迷していたり、勉強してもしても伸びない子は、どんどん甘やかして平気です。 (甘やかしすぎてわがままになってしまった、傲慢になってしまった、というケースもあると思いますが、今回はそのケースは除きます。また別の機会に書くかもしれません)

自信とは何なのか

自信が無くなったり、無気力の子は、意識的か無意識的かを問わず「自分には現状を変える力がない」と思っていることが多くあります。「自分には何もできない」「自分なんて何をやっても意味がない」「自分には居場所がない」といったような思考を持っています。どれも、言葉や字面は違えど、本質は同じです。これら自信がないことに共通するマイナスの本質とは「自分は影響力も価値もない」です。 教育系、心理系の用語でいえば、この「自分は影響力がある」が「自己効力感」であり、「自分には価値がある」が「自己肯定感(自尊心)」となります。 この記事では、この自己効力感と自己肯定感を合わせて「自信」と呼びます

自信の育ち方

自信は、もともと生まれてから自然と身につくようになっています。 赤ちゃんのとき、大人の顔を見て笑ったら笑い返してくれた、という経験、泣いたらおむつをかえてくれた、という経験……こういった経験から、「自分が何かしたら、周りの世界に影響を及ぼすことができるんだ。」ということを学び、自己効力感を育んでいきます。

そして、「なにもできないのに」周りは「可愛い」と心から言ってくれる、「なにもできないのに」、「あなたが世界一よ、愛している」と心から感じさせてくれる。この経験から、「なにもなくとも自分は愛される価値がある人間なんだ」と学び自己肯定感を育んでいきます。

自信をなくしている子の多くは、年齢を重ねる段階のどこかで障害となるものにぶつかり、この「自信」を、回復が難しいレベルまで下げられてしまいます。 その障害は、人間関係由来のものもあれば、学業やスポーツ由来のものもあるでしょう。

人は、自信が無くては生きていけません。 そのため、自信をどこかで取り戻す必要があります。学業で自信を失った子は、友人関係から自信を取り戻すかもしれません。友人関係で自信を失った子は、習い事で自信を取り戻すかもしれません。

自信について多くの人が勘違いしているのは、学業の自信は学業で取り戻さなければいけない、ということです。 しかし、本当のところは違います。 自信を育むものは、なんでもいいんです。 だから、赤ちゃんから幼児期、にかけて、たくさん新しいことに挑戦できる(したがる)んです。 自分の笑顔やハイハイで育んだ自信が、三輪車や積み木へのチャレンジを生みます。 これは、歳を重ねても本質は同じです。

学業で自信をなくしたら、まず、なんでもいいので自信を回復させるほうが先です。 最も効果的なのは「勉強できない自分でも変わらず愛される価値がある」ことを実感することです。これにより、自信のうち、自己肯定感の方が回復されていきます。

この話は次回に続きます。