ソフィー学習塾では実力テストの点数もしっかり上がる理由→「捨てるFirst!」の原則

定期テストの点数を上げるのは、本人さえその気になれば実はそれほど難しいものではありません。範囲は1教科せいぜい数十ページですし、テストに出やすいところはその範囲ごとに決まってきます。ですから本人のやる気さえ出れば大抵の場合すぐに点数は上がります。しかし、実力テストや入試はそうはいきません。範囲はずっと広く、多くの人は何から手をつけていいのかわからなくなってしまいます。ところがソフィー学習塾では多くの生徒が実力テストの点数をどんどん上げていっています。なぜか。今回はその秘密を紹介していきます。

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【事実】一般的な塾では実力テストの点数は上がりにくいが、ソフィー学習塾ではよく上がる

一般的に入試や模試、実力テストなどの点数を上げていくのは難しい、と考えられています。学校の定期テストなら一定の出題範囲が決まっているので取り組みようはあるものです。しかし入試や模試、実力テストとなると、多くの人はどうしたら良いのかわからなくなってしまいます。範囲は途方もなく広く、勉強しても勉強しても終わりがないように感じてしまうのです。その範囲の広さを目の前にしてパニックになってしまったり、無力感を感じてしまったりする受験生も少なくないでしょう。

多くの塾や従来の教育機関でも、やはり入試や実力テストの点数を上げるのは非常に難しいと思われています。私がサラリーマン時代に働いていたある大手進学塾でも、模試の点数が上がっていくのはごく一部で、そういう人はヒーローのように扱われていました。

ところがソフィー学習塾ではほとんどの生徒が長期的には模試や実力テストの点数を上げていきます。ソフィー学習塾で提携して行っている中三生の新潟県統一模試の記録を見ればそれは明白で、他塾とデータを比較することを誰かがすれば、おそらくソフィー学習塾の生徒たちの成績の伸びは異常値のようにとらえられてしまうかもしれません。

どうしてこのようなことが可能なのでしょうか?

【理由】「捨てるFirst!」の原則を利用している

それはソフィーでは「捨てるFirst!」という取り組みを行っているからです。これは別に特別な方法でも何でもありません。従来の塾や教育機関は「何を得るか」を考えて生徒に学習をさせるのが普通です。それに対し簡単に言うとソフィーでは逆に「何を捨てるか」をまず決めてから入試対策に取り組んでもらうようにしているのです。そしてこれによって、入試や実力テストでの成績がソフィー学習塾の生徒は上がりやすくなっているのです。

具体的なステップを追いながら詳しく説明してみましょう。

STEP1. 最初の段階で過去の入試問題や模擬テストを行う

多くの生徒は過去の入試問題や模擬テストは最後の最後に行います。しかしソフィーではこれを一番始めに行います。もちろん生徒はたいてい「まだ勉強していないからできなーい」と言います。でも、できなくてもそれでいいのです。過去問をやってみるとどこが出来ていて、どこでミスがあって、どこは全くできていないのか、はっきり見えてきます。

これは言ってみれば「健康診断」です。これを最初に行うことで、その後何をどう「治療」するべきかがはっきり見えてきます。

STEP2. 入試対策で捨てる場所を決める                                            

過去問題を一通りやってみたところ、たとえばあなたのその生徒の成績が500点満点中300点くらいだったとします。しかし入試で志望校に合格するには350点が必要だったとしましょう。すると多くの塾はまだ点数がとれていない500点満点中の200点の部分を一生懸命勉強させようとします。

でも、よく考えれば上げれば良いのは350-300=50点です。ですからまだできていない200点部分の150点分を思い切って捨ててしまうのです。そして50点の部分だけを集中して勉強してもらうようにするのです。

200点もの範囲を勉強するのは大変ですが、50点の範囲なら圧倒的にできそうな気がしてくるものです。

たとえば数学が苦手な生徒なら数学の規則性の問題とか立体図形の応用問題とかは捨ててしまいます。(もしくは少なくとも優先順位を一番最後にする、と決めてしまいます。)もちろん実際の入試の時にそこで点数がとれればラッキーですが、とりえあず気持ちの中では捨ててしまうのです。それにより精神的にかなり楽になります。

STEP3. 入試で確実に点数を取るところを決める                                                          

「捨てる」ところを明確にしたら、今度は「取る」ところを明確にしていきます。たとえばよくあるのは「数学の計算問題でケアレスミスで点数を落としてしまう」というようなパターン。やり方はわかっているのに見直しをしていなかったりプレッシャーで焦ってミスをしてしまったりして点数を落としてしまうのはもったいないのでここを繰り返し短期間で練習して、ミスをなくしていきます。それだけであっという間に10点くらいアップしてしまう生徒もよくいます。さらに次に関数の問題をきちんと取るようにする、というところに集中します。また比較的得意な理科でまだ伸び代があれば、それを最優先事項に掲げ、本人と確認し取り組んでいきます。たとえば理科が60点くらいであればとりあえず80点を目指すことを決め取り組んでいきます。

このような方法だとやらなくてい良いところに気を取られずに、やるべき部分に集中できるようになるので入試対策のような範囲が無限に広く思えるようなテストでも点数を上げていきやすくなります。もちろん個人差はありますし、その時の体調やテストの難易度によって点数の上がり方は変わってきます。もし短期的には伸びなかったとしても、ほとんどの場合長期的には点数が伸ばせるようになっていきます。

「捨てるFirst!」は大人になってからも大事な原則

教科内容の一部を「捨てる」というやり方に抵抗感がある人もいるかもしれません。しかし実はこの「捨てるFirst!」は大人になってからも大いに使える重要なノウハウです。

豊かになるための「断捨離」の原則

たとえば最近では「断捨離」と言って「豊かになるために、まず要らないものを捨てるところから始めよう」という取り組みが若い人たちの間でははやっています。「整理整頓のカリスマ」のような人が「胸がときめかないものはどんどん捨てましょう」などと良く言っています。これはまさしく「捨てるFirst!」の考え方です。

Google社やFacebook社の事例

また最近Google社やFacebook社でも取り入れられ流行している瞑想や呼吸法では「息を吸う前に肺の空気を吐き出すべし」とよく言います。私たちはどうしても呼吸を深くしようとすると、息を「吸う」ことを先にしたがるのですが、よく考えてみれば息を「吐く」ことを先にしなければ「吸う」ことはできないわけです。逆に息を「吐く」ことをやり切ってしまえば「吸う」ことは自然にできてしまう、ということなのです。これもまさに「捨てるFirst!」です。

ドラッカーの教え

さらに「経営学の父」と呼ばれるピーター・ドラッカーはその著書のあちこちで「経営者がまずすべきことは何を捨てるかを決めることである」と述べています。多くの経営者は「あれも儲かるこれも儲かる」と次々と事業に手を出してしまったりするものです。これは景気が良い時にはうまくいくこともあるのですが、景気が悪くなると本業が手薄になる結果となり、業績を悪化させる大きな原因となってしまうのです。ですから経営者は「何を得るか」よりも「何を捨てるか」を意図的に優先させて考えるべきだ、と繰り返し言っているのです。これもやっぱり「捨てるFirst!」です。

人間は極度に失うことを恐れる存在

私たち人間は極度に失うことを恐れる存在のようです。それゆえによく考えれば不要なものを手放さずに持ち続け、結果として本当に大切なものを手にできないまま終わってしまったりします。しかし、現実では不要なものを手放した途端に本当に必要なものが手に入る、ということは非常によくあることです。ですからこの「捨てるFirst!」の原則を知り身につけておけば、大人になってからもきっと役に立つはずです。

ほとんどの生徒にとって入試で満点を取る必要はありません。間違いやできていないところがあっても当然で、間違いがあること自体は悪いことではないのです。だから積極的に捨てるべきところを明確にし、優先順位を決めて取り組んでいって良いのです。

子供たちには、ぜひこの「捨てるFirst!」の原則を思い出しながらアドバイスやサポートをしてあげるようにしてください。きっと成果が上がりやすくなると思います。またそれによってその経験が大人になってからも役立つ教訓として生きてくるようになると思います。

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