「できない」に向き合うことで、できるようになる!

受験生は徐々に本番が近づいてきました。今回は、初心に戻るという意味も込めて、「ソフィーのフィロソフィー(哲学/考え方)の一つについてお話をしたいと思います。

できないからできるようになる!

ソフィーには、ソフィーの考え方を明文化した「ソフィーのフィロソフィー」というものがあります。これをもとにスタッフはミーティングをしたりしています。フィロソフィーは現在のところ全部で14あるのですが、そのうち今回取り上げたいのが「できないからできるようになる」というものです。

多くの人は自分が「できない」ということに正面から向かい合うことを嫌います。もしかするとこれは学校教育などの中で「できないことはダメなこと」、という条件付けをされてきたからかもしれません。
この結果、なかなか成果が起こりにくい、ということが出てきます。いくら一生懸命勉強しようと思っても、なかなか気持ちが乗りにくかったり、集中できないまま机の前で時間を過ごしてしまったりします。

では一体、どうしたらいいのでしょうか?

それは「できない」ことに積極的に向かい合うようにすればいいだけです。「できない」ことをストレスに感じずに、むしろ「学ぶ機会を得た」・「ワクワクする発見」ととらえて向かい合うようにすれば良いのです。
一定の年齢に達したあと、人間が意識的に物事を学ぶときには、次のようなステップを経る、と言われています。

  • ①「できない」ことを認識する
  • 意識的に「できる」ようになる
  • 無意識に「できる」ようになる

この3つのステップのうち1つめのステップにストレスを感じてしまうため、これを避け、前に進めなくなってしまいます
ですからソフィーでは「できないからできるようになる」というフィロソフィーをスタッフ同士でまず確認し、それを生徒たちにも繰り返し伝え、「できない」こと自体をムダに感じたりストレスに感じないように促しています。
「できない」ことは「学習するチャンス」という喜ばしいことである、と認識を変える癖をつけると、1つめのプロセスをどんどん通過して行けるようになるので、学習の効果がすごく出やすくなってくるのです。
お家でお子さんの「できない」ところが目についたとき、「どうしてできないんだろう」とイライラしたり、がっかりしたりしてしまうこともあるかもしれません。そんなときは、軽く一回深呼吸をして、「できないからできるようになる」と自分の中で唱えてみてください。そしてそれからお子さんに接するようにしてみてください。
そのような接し方をすることで「できないことはダメなこと」という先入観が外れていき、学習の成果がよりスムーズに現れやすくなっていきます。