アンスクーリングのさきがけ!?~ソフィー冬期講習の様子その1~

新年、あけましておめでとうございます。

ソフィー学習塾の北岡です。冬期講習が終了し、今週より通常営業となっております。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

今回から3回にわたって>冬期講習の様子をお伝えします。巷で聞くことも増えてきたアンスクーリングにも通じる出来事が冬期講習で見られました。移り変わる教育にご興味のある方はぜひすべての記事をご覧ください。

今回は「⑴カリキュラムがない空間で起こる出来事」をお伝えします。

⑴カリキュラムがない自由な空間だからこその出来事

・小学4年生が中学生の勉強を遊びで覚える。

小学4年生の生徒が、学校の宿題終了後、ソフィーオリジナルの一次関数トランプを用いたゲームをしていました。(一次関数は中学2年生の範囲です)こうやって日常生活に学習を取り入れることは、用語を聞きなれたものにでき、あらゆる科目に親しみを覚えた状態を作る効果があります。

この小学生の生徒は、すでに一次関数の「傾き」と「切片」がどういうものか、少しだけ分かった状態になっています。

今回のケースで大切なのは、目的が一次関数を覚えること、ではなかったことです。生徒自身の願望は、「宿題が終わったからゲームしたい。少し楽しいことをしたい。」ということからスタートしています。この願望を叶えるために、信頼のおけるスタッフから「だったら新しいゲームしてみようよ」と声がけがあったことで、勉強という意識なしに、ゲームのルールとして数学の用語を覚えることができました。
彼の「やりたい」を満たすことを第一
にしているからこそ強制的な勉強の意識が薄れるのです。

また、この生徒は、中学2年生で習う範囲の一次関数に触れていることもあってか、他の教科でも「中学生の範囲」に対して抵抗がなくなっていっています。

この関数トランプで遊んだ日以降に、間違えて中学生向けの漢字プリントを印刷してしまったことがありました。しかし、漢字の読みの問題に取り組んでみるとほとんどの問題が読めることに気づけました。こういった経験からこの生徒は、習っていなくても、自分より上の学年の内容であっても日常で学習できることを体感で学んでいます。

頭でわかる以上に体感や経験をともなった学びはより深い自信につながりそうです。

 

年齢問わず、必要なレベルに戻ることができたり、関心のある分野は先取り・深堀したり、周囲の異なる年齢の生徒の会話を聞くことで興味を深めたりできる、そんな空間だと改めて感じます。