合格したことより、お姉ちゃんが喜んでくれたことがもっと嬉しい~自分が幸せであることと他者の幸せ~

こんにちは。ソフィー学習塾の北岡です。

現在、ソフィー学習塾は冬期講習中です。受験も近づいて、心に余裕がなくなる時期でもあるのですが、ソフィーはいつもおだやかで、ピリピリした雰囲気にならないことが特徴です。

そこでソフィーに通っていない方々にも、おだやかな気持ちをちょっと感じてもらえるような、ほっこりエピソードをご紹介します。

自分の合格そのものより、お姉ちゃんが喜んでくれたことが嬉しいです!

タイトルの言葉は、12月に中学受験を終えた小学校6年生の男の子の言葉です。この子は姉弟でソフィーに通ってくれています。

合格発表後、まず受験した男の子のお姉ちゃんが土曜日の午前中にいつも通り塾に来て「弟が受かりました~!!」と報告してくれました。 その時に「うちの弟、『すごい自信ある』って受験後に言っていたけど、発表までは、私も自分事のように緊張していました。受かってよかったです。」と言っていました。

そして、お姉ちゃんの報告後、40分くらいして、小6の男の子本人から電話があり、「受かりました!発表を見る前、落ち込んで帰る子達がたくさんいたから、正直不安だったけど、受かってよかったです。」と報告があり、続いて、「僕、自分が受かったのは嬉しいんですけど、お姉ちゃんがすごい喜んでくれたんです。そっちのほうが嬉しかったです。不思議ですけど。」と言ってくれました。

その後、お姉ちゃんにも弟の言葉を伝えると「なんて良い子なんだ……!」とまた感動していました。

 

この小6男子生徒の報告を聞いた時、私がまず感動したのは、「お姉ちゃんが喜んでくれたことのほうが嬉しい」という言葉を恥ずかしがらず発することができることです。

そして、また、健全であるのは、「自分が行きたいと思って、まず頑張って、その結果を喜んでくれたことが嬉しい」というケースであることです。

 

中学受験で、「お母さん(お父さん)が喜ぶから頑張っている、本心では、僕は行っても行かなくてもどっちでもいいけど」という子もいます。それについてここで詳述はしませんが、それは少し危険な場合があります。

 

今回のケースは、「自分で決めた目標を達成するための自分の努力の結果、姉が喜んでくれた。そっちのほうが嬉しい。」ということに価値があると思います。

こういった経験が重なって、「自分の幸せと他人の幸せの重なる部分」を追求したり、「自分の好きなことで人が喜ぶことを仕事にする」ということが当たり前のように出来るようになると思います。

 

そして、この「自分が幸せであること」と「他人の幸せを喜ぶ」を両立させるためにも、若いうちから「君はいつも幸せであっていいんだよ」ということを大人に感じさせてもらうことが大切かとも思います。

この姉弟に関わってきた大人たちがきっと、そう感じさせていたからこその出来事だと思いますし、私たちもそういった環境を提供しつづけていこうという気持ちが強まる、1年の終わりにふさわしい出来事でした。 それでは、2020年もよろしくお願いいたします。