「誰かのために、やってみたい、やってあげたい」が当たり前になる場所

こんにちは。ソフィーの北岡です。
ソフィーでは、「Learning for Others: 他人のために学ぶ」「Learning by Teaching: 教えることで学ぶ」を推奨しています。今回は、そんな姿勢が少しずつ浸透していることを実感した近況をご紹介します。(関連:ソフィー・ジ・アカデミーのメソッド

だれもが“誰かのため“になりたくなる空間

次に挙げている生徒4人のセリフは、ここ最近、生徒からもらった言葉のほんの一部です。

  • Nさん(高3)
    「私が行ったような海外研修行きたい子いるんですか?選抜試験に向けて力になれるなら、私なんでも教えますよ!」

    →ちなみに…アドバイスを実行した高2生は海外研修生に無事合格しました。

  • Iくん(高3)
    「日本史を毛嫌いしている子がいるんですか?なら僕が興味のきっかけになるようなミニレク(小規模授業)してみたいです。」  

    →ちなみに… 夏期講習期間に開催予定です。

  • Aくん(高2)
    「あの子、数ⅠA困ってるんですか?じゃあ俺が“とっておき”を教えてみたいです(^^)/!!」

    →ちなみに…定期テストから難関大入試まで使える考え方を簡潔明瞭に伝授、教わった生徒は「うちの学校の先生として赴任してきてほしい!」と喜んでいました。

  • Mさん(高1)
    「(模試を採点するスタッフを見て)模試懐かしい~!私、中3で国語困ってる子いたら、いくらでも協力しますよ!受かってほしいもん!!!あと日本史も面白い話できるかも~♪」

    →ちなみに…模試で新潟県2位をマークした彼女が編み出した読解理論は、熟練スタッフも目からウロコでした。

どの生徒もソフィーに入って1年半以上の生徒ですが、素直に自分らしく「人のために」の想いを表現できるようになってきていると感じています。 「できるを活かしたい」や「やってみたい」、「役立ちたい」という気持ちが頭や心のなかで芽生えるだけでなく、実際の言動・行動として表そうとしています。
学年やクラス、また物理的にも間仕切りなどで分断されていないソフィーのオープンな空間では、スタッフと他の生徒との会話が自然に耳に入ったり、他の生徒のがんばりが目に入ったりしやすく、学校や他の塾と比べ、周りの人の学習の状況や取り組み方を知る機会が多くなります。 そのため、上級生やある教科が得意な人の話を聞いたり、学習方法を見たりして、自分の学習の参考にすることができたり、困っている人がいたら今度は自分の得意なことで何かサポートできないか、という気持ちがわきやすくなるのです。
そんな中、自然と「僕/私、〇〇しましょうか?」などと言ってくれる生徒が多く生まれていくことはとても嬉しいことです。

“みんなが“人のために動いているから自然にできる

だれしも生まれながらに「誰かのために役立ちたい・自分の力を活かしたい」という気持ちを持っていると思います。しかし、なにか気恥ずかしかったり、自信が無かったり、気持ちに余裕がなかったりすると行動・表現まで達しなかったりします。
例に挙げた4人も、最初から積極的に表現できたわけではありません。長い時間やたくさんの関わりを経て、「“ここ”なら、自分らしく人のために行動できそう」「“みんな”そういう態度だから恥ずかしくない」というふうになってくるのだと思います。 とくに、卒業生や上級生から色々と教わったことのある生徒は、自分より下の学年の生徒に教えてあげたい、という気持ちが芽生えていることが多いように感じます。

学生のうちに経験する大切さ

“ここ”で人のために動くことが当たり前になれば、“ここ以外“でも生活の一部として人のために動けるようになっていけると思います。

私たちは、社会に出たあとに大切なことのひとつは、同じチーム内や組織内で競うことよりも、内発的に貢献できることだと考えます。また、社会から求められる能力もだんだんとそういった傾向が増していると感じています。
ですから無意識の当たり前の行為として協力的な行動がおこしやすいよう、私たちは空間づくりをしていきたいと思っています。 先生・生徒の立場でなく共同体として、構成するメンバーひとりひとりが本当の意味での「その人らしさ」を生かせれば、お互いの能力を発揮できる空間を作っていけるはずだと信じています。